AKB48 小栗有以評判記

「2万年に1人の美少女」

小栗有以、平成13年生、AKB48のTeam8のメンバーであり、14代目センター。
柏木由紀　村山彩希なきあとのAKB48の看板メンバーだと目されている。前田敦子、小嶋陽菜、高橋みなみ等が再集結した20周年シングル『Oh my pumpkin!』ではセンターに選ばれた。アイドルとしての実力は、至って平凡である。これといって目新しい部分もなく、一連の音楽作品・映像作品を眺めてみても、自己言及的・表現への志向を持たない。かといって、とくに目立った弱点があるわけでもない。平凡、と言うしかない。ファンにしてみれば、無害で、その月並みなイメージが心を落ち着かせるということなのだろうか。けれど私には、その平凡さ、つまり弱点のなさ、毒気のなさ、際立った個性を持たない点こそが小栗有以の弱点に見えるのだが。
天意に恵まれた、余人を凌ぐ才能と無縁であっても、ただ真面目に、処女性たかく清廉潔白に立ち振る舞えばアイドルとしてそれなりに売れるのだということをその身をもって証している点は、ある意味では今日のアイドルシーンの、そのジャンルとしての狭さをかたどっていると評価できるかもしれないが、そうした枠取りを決定したのが乃木坂46であり、小栗有以はあくまでもその枠組みの中に立っているに過ぎないという点が、才気の不在を想わせる。アイドルシーンの主流がAKB48から乃木坂46へと移り変わったことをファンの多くが自覚したその日、AKBのセンターに立っていたのが他でもないこの小栗有以だという点に、このアイドルの弱さがなによりも現れている。
もちろん、メディア、またファンからも「2万年に1人の美少女」だと呼ばれ称賛されるくらいの逸材であるらしいから、今後、グループの歴史を覆すような、大変な成功を収めてくれるに違いない。

総合評価　51点

問題なくアイドルと呼べる人物

（評価内訳）

ビジュアル　10点　ライブ表現　11点

演劇表現　7点　バラエティ　11点

情動感染　12点

AKB48　活動期間　2014年～