AKB48 宮澤佐江評判記

「ゴールデンミーン」

宮澤佐江、平成2年生、AKB48の第二期生。後にSNH48へ移籍、兼任を経て専任。SKE48を兼任。
アイドルとしてのキャリアは、煩雑で、豊富である。上海に渡ったり、愛知に飛んだりと、辛抱と精進をかさねる。『夕陽を見ているか？』の選抜を担った歴代のメンバーにしてはかなり不遇で、散漫・冗長なストーリーに感じるが、SKEの主戦力として迎えられ活動した時期に、宮澤の全盛期を見いだすべきだろうか。
AKBの黎明期と成長期を支えた中心メンバーが他のグループに本格的に腰を据えたのは、この宮澤佐江が最初で最後の存在である。名だたるアイドルと盟友である宮澤がSKEにおいてどのような影響力、どのような立場を得たかはもはや想像に難くないが、生来の、また境遇によっても育まれたその中庸さをもって、SKEの若手メンバー、たとえば次世代エースとして期待を寄せられる北川綾巴の、心の支えとなったようである。今日のアイドルにあってはメンバー間の相関図が直接、人気に結びつくということを、宮澤は自身の転身をとおして最大限に教えている。デビュー以降、段々と下降していくアイドルが多いなか、彼女は卒業を迎えるその日まで人気・実力を伸ばし続けた。
卒業後は、舞台・ミュージカルを中心に活動する。

総合評価　65点

アイドルとして活力を与える人物

（評価内訳）

ビジュアル　13点　ライブ表現　13点

演劇表現　13点　バラエティ　13点

情動感染　13点

AKB48(SNH48、SKE48)　活動期間　2006年～2016年