乃木坂46 ざぶんざざぶん 評判記

「ざぶんざざぶん」
楽曲、歌詞、ミュージックビデオについて、
27枚目シングル『ごめんねFingers crossed』のカップリング曲。
ファンから並なみならぬ期待を寄せられているふたりのアイドルによるユニット曲ということだけあって、なかなか丁寧に作られている。季節の分かれ目、ここからなにかがはじまろうとする気配のようなものを描いており、瑞々しい。アイドルの表情も良い。まだまだ漠然としたイメージだが、筒井あやめというアイドルに対し、水やプールといった郷愁的なもの(たとえば母校のプールではなく、隣町にある学校のプールを眺めることで強いノスタルジーを覚えるといったイメージ)を抱いていたが、それが今楽曲でそのまま形づくられたことには、個人的感興がある。ただ、作品の結構に周到さが滲み出ており、今回表現したいものはここまでだ、今はこれ以上のものを提示するつもりはない、というような、作り手から想像力の制限を強いられているような、圧迫を感じる。映像作品もそれにならっており定形を脱するものがないようにおもう。
総合評価 50点
聴く価値がある作品
(評価内訳)
楽曲 10点 歌詞 10点
ボーカル 8点 ライブ・映像 12点
情動感染 10点
歌唱メンバー:与田祐希、筒井あやめ
作詞:秋元康 作曲: NOVECHIKA、TETTA 編曲:野中“まさ”雄一