日向坂46(けやき坂46) 高本彩花 評判記

日向坂46(けやき坂46)

高本彩花(C)欅坂公式サイト

「卓越したビジュアル」

高本彩花、平成10年生、日向坂46(けやき坂46)の第一期生。
欅坂46のアンダーとして東村芽依と共に『アンビバレント』を踊った日の緊張感、叙情は枯れ果て、今や見る影もない。欅坂46と密接であった頃が一番輝いて見える、アイドルのモチーフの画一化、ある種のコンフォルミスムに乗らなかったアイドルだ、という意味では齊藤京子と歩調を共にしている、と云えるかもしれない。
齊藤京子と異なるのは、アイドルと美、という問題・課題を前にして、耽美に励み生来の魅力を失っていくという隘路には踏み込まず、生まれ持った美の特徴を残しつつ、ビジュアルの卓越化を成功している点、となるだろうか。高本は、風采の上がらないメンバーにあふれ返る日向坂46のなかにあって、唯一、色気を描出するアイドルである。その特質は、演技においても活かされている。ほとんど正当な評価を受けていないようだが、この人は演技ができる。たとえば、ドラマ『声春っ!』における高本の演技には、自らの素顔を捕らえた生命感があり、登場人物が、アイドルが、いつにも増して美しく、魅力的に映されている。

 

総合評価 58点

問題なくアイドルと呼べる人物

(評価内訳)

ビジュアル 13点 ライブ表現 12点

演劇表現 13点 バラエティ 12点

情動感染 8点

けやき坂46 活動期間 2016年~

2021/04/30  演劇表現力 10→13