AKB48 横山結衣 評判記

「津軽の踊子」
横山結衣、平成13年生、AKB48のTeam8のメンバー。
あどけなさの残るビジュアルと、ストリートダンスを下敷きにした無鉄砲な踊りをもって期待を集めた。ダンサーと云うよりも踊子と形容すべきだろう。土俗的・土着的な雰囲気の濃く出たメンバーである。
精神的な未熟さを踊りに隠さない点に個性がある。音楽を表現する、というよりも、音楽をもって自己を表現することが、横山にとっての踊りであったようだ。同業のアイドルだけでなくプロのダンサーからも高い評価を受ける今村美月、門脇実優菜、谷川聖などの同時代のライバルよりも横山の荒削りな踊りのほうがファンのあいだで盛んに話題になったことは、今日のアイドルシーンの特色を裏付ける出来事と云えるだろう。
「恋はアイドルの死」であることを裏付けたメンバーでもある。アイドルの魅力の核心に純潔を示す少女が、スキャンダル報道などを通してそのイメージを粉々に砕かれ、調和を失ってしまった際に、人間感情として、アイドル、ファンの双方がどのような混乱を惹起するのか、教訓的な物語を横山結衣はシーンに落としている。
総合評価 67点
アイドルとして活力を与える人物
(評価内訳)
ビジュアル 14点 ライブ表現 15点
演劇表現 13点 バラエティ 12点
情動感染 13点
AKB48 活動期間 2014年~2021年