AKB48 大堀恵 評判記
「大堀めしべ」
大堀恵、昭和58年生、AKB48の第二期生。
デビューから卒業まで、アイドルとしてのエピソードは多岐にわたり、また多彩である。プロデューサーである秋元康の気まぐれのアイデア、その場の思いつきでしかないテレビ企画などを通して提示されるアイドルの喜怒哀楽がそのまま物語を形成していくスリルは、これぞAKBの魅力・醍醐味と言うべきだろう。
フィクションとして描かれることを前提にされたドキュメンタリーのなかで生の感情をもった人でありつづける点が、大堀恵らしさ、個性、魅力となるだろうか。その個性は、トップアイドルと呼ばれる一握りの少女たちから外れた場所に立つことになったアイドルの可能性を「限界」まで示している。
芸能の世界で売れるために突飛なキャラクターを演じる。用いる言葉、文章までも、そのキャラクターに染める。こうしたアイドルが現在のシーンにおいてはほとんど見られなくなったのは、大堀恵をはじめとする、今日のシーンの黎明期の一端をつかさどったアイドルの面々が、それぞれに、懸命に自身の「限界」を指し示したからである。
総合評価 62点
アイドルとして活力を与える人物
(評価内訳)
ビジュアル 12点 ライブ表現 12点
演劇表現 12点 バラエティ 13点
情動感染 13点
AKB48 活動期間 2006年~2010年
SDN48 活動期間 2010年~2012年