NGT48 Awesome 評判記

NGT48, 楽曲

(C)Awesomeジャケット写真

「Awesome」

楽曲、歌詞、ミュージックビデオ、ライブ表現について、

6枚目シングル。小越春花センター作品。
グループの”売り”なのだろうか。6作目にしてすでに5人のセンターを輩出している。その是非はともかく、若手を積極的に起用する点はなかなか頼もしい試みに映る。歌唱メンバーの登用・選抜に関して首を傾げる点がいくつかあるが、「選抜」の構成を16人に絞ったところには美意識を感じる。これは他のアイドルグループも学ぶべき「意識」だろう。
にいがた総おどり20周年記念コラボソングということで「踊り」をテーマとしている。
NGT48は踊りが良いグループだから、楽曲のもつテーマと、作詞家からおくられた、今はとにかく無我夢中で踊れ、というメッセージがグループの特色と合致しており、好感を誘う。映像作品のプロローグで本間日陽が教師に向け発する科白にもそれなりのリアリティがあるようにおもう。まだまだ拙いが、アイドルのそれぞれがしっかりと演技に向き合っている点も好印象。

ただ『Awesome』そのものに魅力があるのかと問えば、アイデアに乏しく、月並み、と云うほかない。イントロには、楽曲のもつ世界観を眼前に広げるような、これからなにか途轍もないことが始まるのではないか、という期待感を募らせる魅力があるが、アイドルが唄いはじめると、途端に落胆させられる。
また、センターで踊る小越春花よりもその真後ろに立つ小熊倫実のほうが存在感がある、そのようなライブ演出が仕掛けられているように見える、という点をどう捉えるべきだろうか。まだまだ後ろに希望が控えている、と読むべきだろうか。


歌唱メンバー:荻野由佳、小熊倫実、中井りか、中村歩加、奈良未遥、西潟茉莉奈、西村菜那子、本間日陽、安藤千伽奈、佐藤海里、對馬優菜子、藤崎未夢、大塚七海、小越春花、川越紗彩、真下華穂

作詞:秋元康 作曲:シライシ紗トリ 編曲:シライシ紗トリ