乃木坂46 大人たちには指示されない 評価

乃木坂46, 楽曲

(C)ごめんねFingers crossedジャケット写真

「大人たちには指示されない」

歌詞、楽曲、ライブ表現について、

27枚目シングルのカップリング曲(3期曲)。センターポジションで踊るのは岩本蓮加。
タイトルを見てわかるとおり、大人への反抗をうたっているようだ。こうしたテーマをもつ楽曲をまえにして、『サイレントマジョリティー』をはじめとする欅坂46の楽曲群を想起しウンザリするアイドルファンは多い。たとえば、ラストアイドルの『青春トレイン』発表当時もおなじような声があがったと記憶している。
ただ、こういった大人への反抗をうたった楽曲が欅坂46独自のものかといえばそんなことはなく、たとえば乃木坂46では『制服のマネキン』が欅坂46誕生よりも前に上梓されているし、さらに時間を巻き戻せばAKB48の初期の表題曲に『軽蔑していた愛情』がある。
しかし現実として多くのアイドルファンが、さらにはアイドルに知悉しているはずの業界関係者までもが、大人への反抗をうたったアイドルソングをまえにして無条件で欅坂46をイメージし、「これは欅坂っぽいね」と笑う。ようするに、欅坂46がそういったジャンルを確立し、大衆を説得させるだけのちからを持っている、というだけの話なのだが。当然それは平手友梨奈の印象の強さ、シーンに対する浸透力の凄さを裏付けるものである。であれば、彼女の存在感にひれ伏すのは大衆だけではなく、作り手もおなじだろう。
大人への反抗をアイドルに歌わせるとき、これは「欅坂46」という枠組みに収まるものではない、と情報としてどれだけ理解していても、結局は、そこに平手友梨奈を見てしまう。これは作り手もファンも変わらないのだ。

今作の制作にあたり、アイドルのプロデューサーであり作詞家でもある秋元康は、まず間違いなく平手友梨奈を想起していたはずだし、そうである以上、こうした楽曲の「センター」にあてがわれるアイドルとは、作り手から「表現力」をみられている、ある種の可能性を見出され、それが本当に少女の内に宿っているのか、批評の矢を放たれている、とうかがうことが可能だろう。

だが、このような大衆への「反抗」は別にして、楽曲そのものを評価すれば、音楽そのものに興奮がないし、退屈でつまらない。繰り返し聴こうという気にはとてもならない。

 

総合評価 44点

何とか歌になっている作品

(評価内訳)

楽曲 7点 歌詞 8点

ボーカル 12点 ライブ・映像 10点

情動感染 7点

歌唱メンバー:伊藤理々杏、岩本蓮加、梅澤美波、大園桃子、久保史緒里、阪口珠美、佐藤楓、中村麗乃、向井葉月、山下美月、吉田綾乃クリスティー、与田祐希

作詞:秋元康 作曲: BASEMINT 編曲:BASEMINT

 

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