日向坂46(けやき坂46) 高瀬愛奈 評判記
「妬心をユーモアに変える」
高瀬愛奈、平成10年生、日向坂46(けやき坂46)の第一期生。
個性的、と呼ぶに値する数少ないアイドル。嫉妬に駆られた際の情動をユーモアに変える発想力をもつ。
デビュー以来、常に自分らしさ、自分のイロを頑なに、強硬に守り続けてきたその意思の強さによるのか、2期生、3期生、そして4期生の瑞々しさを前に自己の凡庸さを突きつけられ、ひしがれる1期の面々に比して、この人は歩調を変えない。そのファンにとって頼もしい存在でありつづけている。とりわけ、デビュー当時に見せた処女性、純潔さ、黒髪の生硬な美少女という雰囲気が、その手から離れたり、もう一度手繰り寄せられたりと、アイドルの表情に瑞々しさが宿りつづけているところなどが、信頼感の獲得に有効に働いているかに見える。
勇敢ではないが、賢明ではある。他人が見る夢を語ることに憑かれているわけではないが、批評的である、という、アイドルのキャラクター性、ともすれば人としての性(さが)のことごとくを変奏してしまうところにこの人の最大の魅力があるのだが、個性的、換言すれば、意固地、にすぎるのか、大衆にはあまり受けていない。
総合評価 64点
アイドルとして活力を与える人物
(評価内訳)
ビジュアル 13点 ライブ表現 11点
演劇表現 13点 バラエティ 14点
情動感染 13点
けやき坂46 活動期間 2016年~