日向坂46 夢は何歳まで? 評価

日向坂46(けやき坂46), 楽曲

(C)夢は何歳まで?ミュージックビデオ

「夢は何歳まで?」

歌詞、楽曲、ミュージックビデオについて、

『ってか』収録楽曲。高本彩花、東村芽依のデュオ。
「夢」がテーマ。歌詞そのものはアイドル然とした、夢と屈託といったありふれた詩情であり、とくに、夢への問いかけの上に愛への問いかけを重ねてしまう点、「夢」に悶えていたはずなのに唐突に愛へ落着させてしまう点(アイドルである以上そうするしかないのだろうか)はいかにもといった感じで微苦笑するしかないのだが、紋切り型に満ちたこの作詞家の詩情に対する映像作家の解釈には興味を引くもの、鑑賞者に思考経験をあたえる魅力があり、楽曲の価値を底上げしている。
今映像作品を眺めて思うのは、夢とはあくまでも仮想の中に落ちているものなのだろうか、という反駁である。比喩表現として夢と対峙する現実を見ている、ということはわかるのだが、たとえば、アイドルを一つの夢と捉えその「アイドル」の暮らしの外側に現実があることを”夢と現実”の問題にすり替えてしまっているように感じる。「アイドル」の外側に現実がある、それはそのとおりなのだけれど、夢の活力を語る際にその視点を原動にするのは誤解あるいは浅薄があるようにおもう。「アイドル」の外側に現実があるのは間違いないが、その現実こそほんとうの夢をみる場所であるはずなのだ。しかし今作品においてはアイドル=仮想こそ「夢」である、と表現してしまっているように見える。とすれば、夢は何歳まで?この問いかけとは、普遍的な、日常生活者の屈託などではなく、アイドルに身近な人間特有の錯覚に過ぎないわけだ。要するに、今映像作品における、夢は何歳まで?という問いかけに応答し得る「夢」とは非日常的なものに過ぎず、たとえば芸能界、プロスポーツの世界といった狭い世界しか掌握していないわけである。説明するまでもなく、人にとっての「夢」とはそのような狭小な世界に収まるものではない。夢と現実、この対峙を語るならば、そこに「仮想」を準備する必要などないはずだ。

 

総合評価 50点

聴く価値がある作品

(評価内訳)

楽曲 10点 歌詞 7点

ボーカル 12点 ライブ・映像 12点

情動感染 9点

歌唱メンバー:高本彩花東村芽依

作詞:秋元康 作曲:久下真音、金子麻友美 編曲:久下真音

   

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