AKB48 田名部生来 評判記

AKB48

田名部生来(C)スクランブルエッグ

「ボヘミアンな、たなみん」

田名部生来、平成4年生、AKB48の第三期生。
みずからをボヘミアンと称するなど、思い切りの良さとユーモアを持ち合わせる。
カメラの前で、ファンの前で、「自分」を出し惜しまない。なおかつ、しかっりとアイドルとしての飾りをもっている。この点において田名部はデビューから一貫して孤高の雰囲気を濃く出しているし、勢いよく移り変わるシーンにあっても埋もれない何かを残している。その「何か」を端的に言えば、こころの底から興味を向ける分野から――たとえばアニメや漫画、小説・エッセイなどから――アイドルのキャラクターを起こすことで立ち現れるある種のイノセンスが、ファンからの人気を獲得したいがために自己を偽り、ファンに媚びへつらうだけの、その場しのぎの安易なキャラクターを作り上げていく平凡な少女たちと一線を画す点になるだろうか。
気分の浮き沈みをあくまでもカラッとして見せるアイドルだが、そうしたキャラクターをステージの上、楽曲の中に持ち込むべき場面と、持ち込むべきではない場面を判断できる姿勢の正しさも、かなり好感を誘う。

 

総合評価 64点

アイドルとして活力を与える人物

(評価内訳)

ビジュアル 13点 ライブ表現 13点

演劇表現 12点 バラエティ 14点

情動感染 12点

活動期間 AKB48 2006年~2017年