乃木坂46 向井葉月 評判記
「独特の境地に至った美」
向井葉月、平成11年生、乃木坂46の第三期生。
過去の失敗を認め、これまでに積み重ねてきたものを捨てアイドルの性質そのものを変えようと決意する、またそのとおり行動することのできる、勇敢な人物。「アイドル」への憧憬の強さに裏打ちされたチャレンジ精神が、自己の育むアイドルのストーリー性をいや増すばかりでなく、アイドルとしての物語つまり成長そのものになりつつある。現在の乃木坂にあっては、耽美のかなたにある多様性を支えにして、独特の境地に至った美を放つ。転じて、アイドルとしてのステータスに最も大きな変動幅を描き出す登場人物だと、云うべきだろうか。
その幅は、ファンがアイドルを眺め語る際に、そのアイドルから直接見つめ返されていると強く実感してしまうような、錯覚すらもたらす。その錯覚は、アイドルへの深い感情移入を成し遂げる。
ある人の、成長する前の姿、成長したあとの姿、その間隙に現れる像のことを「アイドル」と真に表現するのならば、「向井葉月」は間違いなく、正真正銘のアイドルだと呼べるだろう。向井はその「間隙」に自分が漂っていることを、ひとつの物語として、すでに語っているのだから。
総合評価 67点
アイドルとして活力を与える人物
(評価内訳)
ビジュアル 14点 ライブ表現 13点
演劇表現 12点 バラエティ 13点
情動感染 15点
乃木坂46 活動期間 2016年~
評価更新履歴
2019/04/19 情動感染 6→10 バラエティ 8→10
2020/05/20 情動感染 10→9 バラエティ 10→13 演劇表現 5→6
2021/10/23 演劇表現 6→10 情動感染 9→12 ライブ表現 7→11
2023/01/11 評価、本文を一新しました ライブ表現 11→13 演劇表現 10→12 情動感染 12→14
2024/05/07 本文を編集しました 情動感染 14→15