AKB48 成田梨紗 評判記
「”スカひら”の初期メンバー」
成田梨紗、平成3年生、AKB48の第一期生。
黎明期の登場人物だけあって今日あらためて眺めると陳腐に感じる部分が多い。少女の面影を保った嗄れ声、無邪気さ、愛嬌さをそのままアイドルの魅力にしている。少女然とすることの弊害だろうか、躍動感あふれる踊りをつくりファンを驚かせる一方で、音楽つまり秋元康の言葉を解釈しようとする意志に欠け、音楽にたいする写実性をもたないことでパフォーマンスの画一化に陥っていた。この点が特に陳腐に感じる。
「スカひら」の初期メンバーである点、前田敦子、星野みちる等と青春の稚気を描いている点などは、腐ってもAKBの1期といったところか。成田の物語を開くことで、後に平成を代表するアイドルとなった少女の素顔に偶会することが可能である。この点は、AKBの黎明期を生き抜いたメンバーだけに与えられる特権であり、同時に、後世のアイドルファンに過去を知ることの興奮を与える、功績と云えるだろう。
卒業後は、曳航(えいこう)しながらも演技の世界に踏み込み、いくつかの作品を残している。
総合評価 40点
辛うじてアイドルになっている人物
(評価内訳)
ビジュアル 5点 ライブ表現 7点
演劇表現 11点 バラエティ 10点
情動感染 7点
AKB48 活動期間 2005年~2008年