僕が見たかった青空 須永心海 評判記

僕が見たかった青空

須永心海(C)僕が見たかった青空 X公式アカウント

「自己の戯画化」

須永心海、平成17年生、僕が見たかった青空の第一期生。
口吻の頼もしい人物として、作り手から独特な才質の持ち主だと認められている。カメラを向けられれば、どのような場面でもおどけてみせるその義務的な姿が、同業者から信頼を買うようである。
アイドルを演じることが自己の戯画化と同一点にされた姿が奇天烈に見えるということなのだろうけれど、私には、親に褒められた子供がひたすら同じ行動を繰り返しているようにしか見えない――利他的であろうとする姿勢が、かえって利己的な人に見せてしまうという点は、若さの魅力を感じさせもするが。たとえばNGT48の山田野絵や乃木坂46の高山一実などと同じカテゴリーに入る人物とみなすべきだろう。その点で、個性的に見えて、その実、類型的なメンバーと云える。音楽の多くの場面、ライブステージにおける挙動、善意に発せられたであろう振る舞いの多くが作品の世界観にヒビを入れてしまう点を、致命的な共通点として挙げるべきか。戯画化というのは、本来、ただ自分を滑稽に見せるのではなく、自分をデフォルメしていくなかで、自分の知らなかった自分の感情を発見し、それを複雑に作品化する、幻想的に映すことではないか。須永心海には、幻想がいちじるしく欠けている。

 

総合評価 48点

辛うじてアイドルになっている人物

(評価内訳)

ビジュアル 12点 ライブ表現 10点

演劇表現 7点 バラエティ 11点

情動感染 8点

僕が見たかった青空 活動期間 2023年~