SKE48 佐藤実絵子 評価

SKE48

Mieko Satoさん(@mieppp624)がシェアした投稿

 

「神々の領域」

 

佐藤実絵子の書く「字」には及ばないが、過去に書道家を志していた時期が筆者にもあった。その影響か、個人的に、字が巧い人間は信用できる。ある日、恩師が私の字を見て、「書道家を目指してみなさい」と仰った。実際に書道家を志し、字を書くようになって気付いたことは、字とはその人間の内面の表出に外ならない、ということであった。他人の字を見れば、その人間がその字を書いた時、どのような感情を抱いていたのか、見当がつけられるようになった。もちろん、「見当」である限り、それは「勘違い」とも映る。私は先天的に字がうまいタイプではない。どちらかといえば、後天的である。他人に自分の書いた字が「上手い」と云われるようになったのは成人してからである。つまり、才能と呼ばれる類のものは持ち合わせていない。だからこそ、反復練習により「芸」が上達していく、その過程で発生する心理を客観的に眺めるという経験ができた。同じ文字を繰り返しノートに描いていると、ある段階でそれが、一つの独立した物体に感じられる。書くことに「意識的になる」ということだが、その状態に達することができれば、どんな人間でも、才能がなくても「上手い字」は書けるようになる、と私は確信した。

ぼんやり見ていると、無秩序に引かれている線が、力を帯びているように思われてくる。鉛筆の切っ先が、上から下へ、左右、斜めに、どれ程早く動いたかが感じられる。線が方向を持ち、太さ細さ、長短に込められた勢いが解り、軋んで声が漏れるように、太くかすれていく線が稜線となり、立ち上る薄い跡は、まばらな雑木林となって浮かび、木守りとなる、葉となり、風となり、彼方から道が通じて人の行き来が始まる。鉛筆が震えながら通る度に、空は色を帯び、土は臭い、家には湿気が充ちる。

(福田和也「日本の家郷」)

この感覚は、アイドルにとってのダンス(表現)も同じだろう。ひとつひとつの動きに独立した感情(思想)があり、それらが連なり、独りのアイドルとしてスポットライトに映し出される。

佐藤実絵子というアイドルが、このような思想に到達していたことは間違いないだろう。
それならば、もう一度、佐藤実絵子が残した映像を観ることは、後世を生きるファンにとっても、アイドルにとっても、実りのある時間になるのではないか。歌声やダンスパフォーマンスのひとつひとつに、「神々の領域」から、意味のある「何か」を授けてくれるはずだ。

 

総合評価 56点

問題なくアイドルと呼べる人物

(評価内訳)

ビジュアル 10点 ライブ表現 16点

演劇表現 8点 バラエティ 12点

情動感染 10点

 

SKE48 活動期間 2008年~2014年
引用:見出しゲーム・オブ・スローンズ シーズン2 #6

評価点数の見方