SKE48 江籠裕奈 評価

SKE48

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「硬い石を掘り進む水滴のように」


2011年はアイドル史にとって豊穣な収穫期となった。
AKB48では村山彩希がデビューしているが、代表的な存在はやはり乃木坂46の第1期生になるだろう。彼女たちの誕生はアイドルシーンの基準点と転換点をクロスさせるようなトレンドラインを描くことになった。群像劇の復活という奇跡を成し遂げる。
SKE48の第5期生である江籠裕奈もまた、2011年にデビューしたアイドルの一人である。18才ながらも中堅のアイドルである。

他のグループ、それも第1期との境遇を安易に比較することはできないが、それでも同じ年にデビューしたアイドルとしては、また同等の資質をもったアイドルとしては、江籠裕奈の置かれた境遇は決して恵まれたものではなかっただろう。

境遇に恵まれなかったと、結論をだすのは簡単だが、境遇を転換させるのもアイドルに求められる資質のひとつである。苦悩することで異物感のある妙な輝きを放つタイプと苦悩によって本来もっていた彩りが損なわれるタイプがいるが、江籠裕奈は残念ながら後者ではないかとおもう。歳月は無常にも江籠裕奈から様々なモノを奪ってしまったようだ。

しかし、失うものもあれば、もちろん得るものもある。2015年前後の江籠裕奈の透明感や瑞々しさを今日の彼女から感じ取ることはできないが、SKE48というグループの持つ強烈なイデオロギーやファンの心を揺さぶる芯の強さのようなものを、ステージ上でスポットライトを浴びるアイドル・江籠裕奈から受けとることができる。おそらくそれを手に入れるには、気の遠くなるような反復行動が必要だったはずだ。硬い石を掘り進む水滴のような試みであったことは想像に難くない。

それでも尚、先天的な魅力と、後天的な魅力、はたしてどちらがアイドルを空想の世界へ羽ばたかせるだろうか?という疑問は尽きない。

ほんとうの、「江籠ちゃん大爆笑」が観られる日は訪れるのだろうか?

 

総合評価 68点
アイドルとして活力を与える人物

(評価内訳)

ビジュアル 16点 ライブ表現 16点

演劇表現 10点 バラエティ 12点

情動感染 13点

 

・SKE48 活動期間 2011年~
評価更新履歴
2018/8/10 ビジュアル14→16 ライブ表現14→16

評価点数の見方