欅坂46

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「アイロニック」

古代ギリシャ民主主義の最高到達点を復元するかのように「平手友梨奈」という偶像が在命する奇跡によってのみ楽園の慟哭が保たれる…、しかし、ギニョールという思惑を維持する為に大衆の声を偽装した結果、常に全体主義への傾倒を胎動する不穏なアイドルグループへと歩を進めた。プロデューサーである秋元康は欅坂46を『いい意味でバラバラ』と表現したが、少女たち一人ひとりの姿形を眺めると、個々が、それぞれグループが纏ったイメージのアンチ・テーゼであることに気付く。欅坂46に所属するアイドルに、おそらく後天的に植え付けられたイデオロギーは、他者への依存と融合である。パラサイトと云っても良いだろう。彼女たちの多くは、他者へ寄生、付着に頼らなければ、アイドルとして屹立することができない。ひとつの「理解」として欅坂46が成立するのは、彼女たちが「誤解」として付着し合い、融合するからである。だから、彼女たちはその筐体からはみ出ることはできない。その箱の中でなら完全なままでいられる。そのような意味ではもっともアイロニックな反動性を抱えるアイドルグループと云える。彼女たちは、ライブの舞台装置を演劇舞台とすり替え、映像作品で作り上げた仮構の物語と融和させる。まるで、アイドルを演じる行為そのものを架空の世界に置き去りにするみたいに。欅坂46が実りある評価を浴びるのはグループの歴史が収斂し、無駄な大衆が削ぎ落とされた”ロングデイ”を通過したあとになるだろう。クリシェと対峙し、大衆に向けて陳腐なメッセージを発しつづけるアイドルグループであるのにもかかわらず。

 

欅坂46メンバー

欅坂46 1期生+1
平手友梨奈 渡辺梨加 渡邉理佐 守屋茜 今泉佑唯 長沢菜々香 長濱ねる 志田愛佳 石森虹花 織田奈那