乃木坂46 隙間 評価

乃木坂46

 

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「隙間」

「隙間」という表現に物足りなさを感じてしまうが、楽曲そのものは高い水準に置かれている。「時間」とは我々の全身に降り続けるものであり、塊として目の前に漂う物質でもある。我々は時間のズレという感覚に遭遇することにより、デジャヴュやパラレルワールド、アナザーストーリーをつくり出す。そのズレ(乖離)が「隙間」と名づけられてしまったことに、どうしても抵抗感がうまれてしまうのだ。
歌詞の書き出しは、素晴らしい。イントロと共にそれが身体に打つかると、抑えがたい期待感を自覚する。しかし、「隙間」という場違いな言葉の登場によって、その場に置き去りにされてしまったような感覚に陥るのだ。恋愛小説の登場人物が唐突に政治論争をはじめるみたいに滑稽に映るのである。

ライブ表現については、乃木坂46のライブパフォーマンスに対する、ある種の「弱さ」を象徴するシーンをつくってしまった楽曲と云える。この命題は『いつかできるから今日できる』においても彼女たちに降りかかることになる。移動をしない個性のかたまり(少数の集合体)というのは、「個」を打ち消し「全体」を毀してしまうのだ。『他の星から』が成功を収めたのは、やはり彼女たちが、彼女たち自身が、侵略者という立場をとることができ、右へ左へ、上から下へと移動を可能にしたからだろう。

 

 総合評価 63点

再聴に値する作品

(評価内訳)

楽曲 16点 歌詞 10点

ボーカル 12点 ライブ・映像 11点

情動感染 11点

 

歌唱メンバー:伊藤万理華、井上小百合、斉藤優里、桜井玲香、中田花奈、西野七瀬、若月佑美

作詞: 秋元康  作曲:Akira Sunset、Carlos K.  編曲:Akira Sunset、Carlos K.

評価点数の見方