AKB48 谷口めぐ 評価

AKB48

「きらきらひかる」

 

まるで古代ローマのソルジャー(剣闘士)のような空気感を纏うアイドルである。
その長い手指と鋭利な眼光は、アイドルとして、独特な距離感を作り出し、それを無邪気に手繰り寄せる握力を持つ。壁画になったとしても、その威圧感と緊張感の要求が損なわれることはないだろう。

ローマ人が柔軟に法律を変えたように、システム(組織)も時代の流れ、「趨勢」によって柔軟にカタチを変えなければならない。そうすることで困難な時代をのり越え、二度目、三度目の黄金期の到来を迎えることができる。AKB48は、たとえ衰退の一途を辿る状況であっても、「王者」にかわりはない。王者であるからには坂道シリーズという「ブレイク」を迎え撃たなければならない。(そのような物語を描かなければならない)一枚の原稿用紙の上で食い扶持を奪い合うしかない宿命なのだ。自己犠牲(孤立感)によってのみ、この世界(文芸)は深化し、たかめられるのである。現在の乃木坂46に所属するアイドルたちの性質、傾向と動向を考えたときに、AKB48に在籍するアイドルで乃木坂46の主戦場で、彼女たちと互角に渡り合える「資質」をもっているのは谷口めぐと村山彩希の2名だろう。村山彩希がシーンそのものを転覆させるような独立独歩として屹立するのに対し、谷口は島崎遥香以降途絶えていた「個性」と小嶋真子から欠落した「主人公感」を邂逅させる。谷口めぐ、村山彩希の名を掲げることで、辛うじてAKB48の存在理由が保たれ、過去だけではなく、あたらしい未来での”栄光”を見いだすことができるのだ。谷口めぐは、AKB48という深く救いの無い闇のような筐体の底で、きらきらとひかっているのである。


総合評価 78点

アイドルとして豊穣な物語を提供できる人物

(評価内訳)

ビジュアル 18点 ライブ表現 15点

演劇表現 15点 バラエティ 16点

情動感染 14点


AKB48 活動期間 2014年~

評価点数の見方